令和4年1月27日(木)、28日(金)の2日間、群馬県及び一般財団法人救急振興財団様との共同主催により「第30回全国救急隊員シンポジウム」を開催させていただくにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
昨年から新型コロナウイルスへの対応として、全国の救急隊員、医療関係者が大変苦慮され、国民の命を守るための職務職責を果たされていることに心より敬意を表します。
局長 植原 芳康
東京オリンピックの開・閉会式で、オリンピアに混ざり、救急救命士が日本の国旗を運んでいました。これは、まさに新型コロナウイルス感染症と戦う全国、全世界の救急隊への応援メッセージだったのではないでしょうか。
当消防局は、高崎市及び安中市で構成され、管内人口は約40万5千人、管内面積は約677キロ平方メートルで東京23区よりやや大きい面積です。
高崎市は、本州のほぼ中央に位置し、関越、上信越、北関東高速道及び上越、北陸新幹線の結節点であり、交通の要衝として栄え、美しい自然に囲まれ、四季折々の魅力があふれています。縁起物として広く親しまれている「高崎だるま」や高崎駅から近い観音山の山頂には、「白衣大観音」が、その慈悲深い優しいまなざしで、高崎のまちを見守り、高崎には、多くの縁起ものが溢れていて、「縁起のいいまち 高崎」と称されております。また、高崎パスタは、メディアでも多く取り上げられ、毎年「キング・オブ・パスタ」という大会が開催され、高崎の食文化を発信しています。是非ご賞味ください。高崎市はスポーツ振興のまちでもあります。特にソフトボールは、東京オリンピックで金メダルを獲得した主力選手が在籍する実業団チームがあり、今夏は、熱く盛り上がりました。
安中市は、昔から中山道の宿場町として開け、1855年(安政2年)から続く「安政遠足侍(さむらい)マラソン」は、日本におけるマラソン発祥と言われています。軽井沢へ繋がる碓氷峠入口の「峠の釜めし」は、駅弁としてその名を轟かせています。
群馬県は、「温泉大国」でございます。安中市にある温泉マーク発祥の地の「磯部温泉」や「草津温泉」「伊香保温泉」「水上温泉」等453の温泉源泉、100箇所の温泉地があります。シンポジウム参加に合わせて、是非、訪れていただければと存じます。
さて、今回、初の試みとして全国救急隊員シンポジウムを、群馬県様と共同主催という形を取り、開催させていただくこととなりました。会場につきましては、本市に昨年オープンいたしました、コンベンション施設の「Gメッセ群馬」です。2,000台の駐車スペースを有しており、JR高崎駅から徒歩15分です。
救急救命士や救急隊員の活動は、日頃の通常救急から災害救急、更には、今回の新型コロナウイルス等の未知の感染症に対しても、常に現場で臨機応変な対応が求められます。今回の全国救急隊員シンポジウムが、その対応能力を養う場になればと考えています。
メインテーマ
「アジャスト 対応力を磨き救急の未来へと紡ぐ」~縁起のいい街 高崎から~
は、多種多様化する救急現場に最も必要とされるものの一つが、「アジャストする力・対応する力」ではないかと考え、プログラムの多くにこの理念を反映させています。
新型コロナウイルス感染症で開催形態についても、「アジャスト」したものが求められています。私達は、当市で活躍するソフトボールチームのように、逆境に負けない強い心・姿勢を持ち、開催に向けて邁進しています。
皆さま方のお力添えをいただきながら、救急振興財団様、群馬県様、運営関係者様と共に、「アジャスト」した開催を目指します。
世界中が一つになったオリンピックのように、全国の救急隊員の心が一つに紡げるように「縁起のいいまち 高崎」でお待ちしています。